水工系コンサルタントのための数値解析講習会 GIS編
GIS(Geographic Information System:地理情報システム)の実践的スキルを身につける講習会です。GISの概要・基礎知識に加え、実際の河川のデータを用いて、GISでのデータ処理・解析の方法を学びます。
担当講師:
赤堀良介教授
(愛知工業大学)
講習会に申し込む
詳細を確認する
講習会の特徴
基礎から学べる
GISの概要からGISを扱う上で必要となる基礎知識について学ぶことができます。
実践的な演習
講義だけでなく、サンプルデータを用いた演習も行うため、実際の操作方法も身につけられます。
幅広い対象者
GIS操作の初心者からGISに触れたことがある方まで対応した内容です。参加者の理解度に応じて各テーマの演習を進めます。
開催日程とテーマ
全5回の講習会を通じて、GISの基礎から応用まで体系的に学びます。各回19:00~22:00のオンライン開催です。
参加費用
全5回に参加するための費用となります。所属により異なる料金設定となっています。
1
iRIC-UC会員企業社員
¥25,000
(税抜)
2
学生
¥25,000
(税抜)
3
その他
¥50,000
(税抜)
テーマ①:GIS(地理情報システム)の概要/ベクタ・ラスタデータの基本操作
GISソフトウェアで様々なデータの処理を行うにあたって必要となるGISに関する基礎知識を、実際にデータ操作を行いながら学びます。
GIS(地理情報システム)の概要
来歴
GISソフトの種類・違い(ArcGIS,QGIS,SISなど)
座標系(地理座標と投影座標,座標系,実務上の留意点)
GISで扱うことができるデータ形式
ベクタ・ラスタデータの基本操作
ベクタデータとは?
ラスタデータとは?
基盤地図情報サイト/国土数値情報ダウンロードサイトについて
CSVデータの読み込み
テーマ②:降雨量分布図および等雨量線図の作成
講習会では、流出計算や氾濫計算の入力データとなる雨量データについて、実務や研究で扱われる雨量データの種類や概要について学びます。また、GISでの雨量データの取り扱いとして、降雨量分布図や等雨量線図の可視化や作成方法について、演習を通じて学びます。
CASE1 気象庁アメダス雨量データ
気象庁アメダス地点雨量データをもとに、内挿補間により降雨量分布図や等雨量線図の作成・可視化方法を学びます。
CASE2 流域平均雨量
日本国内の河川計画に用いられる流域平均雨量を算出する際に使用されるティーセン分割(ボロノイ分割)の方法を学びます。
CASE3 衛星・レーダー雨量データ
降雨のラスタ型データを用いた降雨量分布図や等雨量線図の作成・可視化方法について学びます。
テーマ③:ラスタ解析(水文解析)
講習会では、国土地理院の数値標高モデル(DEMデータ)を初期データとし、ラスタ解析のひとつである水文解析として、①窪地補正→②流向データの作成→③上流集水域ピクセル数の算出の方法について学びます。
STEP1
標高ラスタデータの作成
STEP2
窪地補正データの作成
STEP3
流向・上流集水ピクセル数の抽出
テーマ④:QGISによる衛星データの表示(可視化・結合・合成)
衛星データの概要(衛星の種類・センサの種類)、主なフォーマット、代表的な衛星データの入手方法について学びます。また、実際に入手した衛星データを用いて、QGISでの衛星データの処理方法(可視化・結合・合成・画像判読)を、演習を通じて学びます。さらに、衛星データの活用事例について紹介を行います。
衛星データの概要
衛星データのフォーマット
衛星データを処理可能なソフトウェア
衛星データの解析の流れ
衛星データの利活用例
入手可能な衛星データ
無償データと有償データ
無償データ検索サイトの紹介
衛星データの入手方法
QGISを用いた衛星データの活用
衛星データの可視化
衛星データの結合
衛星データの合成
テーマ⑤:d4PDFデータの可視化
大規模気候データベースのひとつであるd4PDF(Database for Policy Decision-Making for Future Climate Change)の概要について学びます。また、実際にd4PDFデータのダウンロードを行い、QGISやOpenGrADSによるd4PDFの可視化方法について学びます。
01
d4PDFの特徴と活用分野
大規模気候データベースの概要と活用分野について理解します。
02
d4PDFデータの概要
配布データの形式と格納されているデータの種類について学びます。
03
データ形式への変換
OpenGrADSの概要、可視化、NetCDF形式への変換方法を習得します。
04
QGISでの可視化
NetCDF形式データの読み込みとスタイル設定を実践します。
参加申込み&お問い合わせ
本講習会の対象者
QGISの基本操作を習得したいという意志があり、講習会の予習・復習ができる方
水工系の実務におけるGISの適用事例を学びたい方
全5回すべてに参加できる方
参加に必要な準備
QGIS 3.40LTRおよびiRICソフトウェアversion4.xをインストールしてあるパソコン
Visual Studio CodeなどのPython開発・実行環境が構築してあるパソコン
zoom等で講習会に参加できるオンライン環境
※テーマに応じて、事前にインストールが必要なアプリケーションの詳細を連絡いたします。
募集期間;
~ 2025年11月9日まで
申込み&問合せサイト >
こちら
トップページに戻る
主催者情報
本講習会は一般社団法人iRIC-UCが主催しています。
iRIC-UCでは水工系技術者の数値解析に関わる技術の向上と普及を目指し、実践的な知識と技術を提供しています。
iRIC-UC公式ウェブサイト
Made with